2014
(平成26年)
2014年度(2014年4月〜2015年3月)
相談受付件数
総受付件数8,436件
苦情受付件数6,234件
相談内訳|業種別
- 1デジタルコンテンツ等
- 2携帯電話サービス
- 3健康食品
- 4飲食業
- 5飲料・嗜好品
- 6自動車
- 7医薬部外品
- 8行政・団体
- 9化粧品
- 10通信販売
相談内訳|媒体別
- 1テレビ
- 2インターネット
- 3ラジオ
- 4折込
- 5新聞
- 6チラシ
- 7店頭
- 8パンフレット等
- 9交通
- 10屋外
2014年度(2014年4月〜2015年3月)
広告・表示に関する意見の傾向
2014年度は、食品・表示等の不正事案が多発したことなどから景品表示法が改正され、6月には「行政の指導監視体制の強化」や「事業者の表示管理体制の強化」が、11月には「課徴金の導入」が決定された。薬事法も26年度、3度にわたって改正され、名称も「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)と改められるなど、広告・表示の担当者にとっては主要関係法令が変わる大きな変化の年となった。苦情の業種別では「情報サービス」(デジタルコンテンツ等)が最も多く内容としてはスマホのアプリのテレビCMについての意見が多く寄せられた。苦情の媒体別では上位3媒体は「テレビ」「インターネット」「ラジオ」の順となり、一番多かったテレビの上位3業種は「通信」「一般食品」「医薬品・医薬部外品」となった。
2014年度(2014年4月〜2015年3月)
寄せられたご意見(一部)
通信
携帯電話のテレビCMで「つながりやすさNO1」と謳っているが、使用した実感と違う。誇大広告ではないか。
通信
スマホゲームのテレビCMで、少年がアライグマの失態を見て舌打ちをするのは不快だ。舌打ちは失礼である。
小売業
中古車買い取り店のラジオCMで、「へこんでいても事故車でも、どんな中古車も買い取る。10万キロ以上走った車でも買い取った」等と言っていたので、中古の軽自動車の査定を依頼した。実際に来てもらったところ、1万円にしかならなかった。誇大広告ではないか。
一般食品
スナック菓子のテレビCMで、男性の顔が突然ぱかっと割れて恐ろしい化け物が出てくる。子どもが怖がって泣くので、止めて欲しい。
化粧品・石けん・洗剤等
消臭剤のテレビCMで、スプレーしていることを「洗浄」と言っている。言葉遣いが間違っている。
医薬部外品
薬用歯磨き粉のテレビCMで、女性が歯磨きをしていて口に含んでいたものを吐き出すが、それを見るたびに気持ちが悪くなる。不快で直視できない。
健康食品
シニア層を対象にした健康食品の折込広告に「60歳でこんなに若いなんて」といった言葉と共に若い男女の写真が掲載されており、さも男女が60歳であるかのような表現だが、ずっと若いはずであり、嘘くさい広告だ。
家具・寝具類
通販の新聞広告をみて、あったかいという毛布を注文したが、届いたものはあまりに薄っぺらくて毛布と言えるような品ではなかった。また、プレゼントとして同梱されていた品物も高級とはほど遠いものだった。
2014年度(2014年4月〜2015年3月)
REPORT JAROの記事より
- メニュー表示問題を考える——意図的にやったことでなくともブランドを信じて購入した消費者に対し信認義務を負う旨、企業倫理の観点からリスク管理を促す点を大学の教員から解説。(2014年4月号)
- 設立40周年を迎え、記念事業などまとめる——審査活動、広報活動、会員募集活動など1年間の報告を行うとともに記念事業の内容も報告。(2014年7月号)
- JAROのテレビCM40年史——JAROが40年間に制作した36本のテレビCMを振り返る。(2014年10月号)
- 「表示等の管理上の措置」7項目の確認を——改正景品表示法によって新たに定められた事業者の管理上の措置を行う留意点を消費者庁の方から解説。 (2015年2月号)
- 「管理上の措置」を構築するプロセスが重要——どこまで措置を講じる必要があるのかを弁護士が解説。(2015年2月号)
2014年(1月〜12月)
世相と広告
世相
出典:電通 広告景気年表より
4月に消費税が5%から8%に引き上げられると個人消費が低迷。夏の天候不順もあり景気が腰折れとなり、実質ゼロ成長となった。この年、安倍内閣が集団的自衛権の限定的な行使容認を閣議決定。また、御嶽山が噴火。戦後最悪の火山災害となった。韓国では旅客線が沈没。304人が死亡・行方不明に。日本の総広告費は3年連続の増加。6兆1,522億円(対前年比102.9%)。ソチ冬季五輪やサッカーW杯ブラジル大会などにより、6年ぶり6兆円超に。テレビメディアが堅調維持、インターネットが好調。
JARO ピックアップ トピック
出典:消費者庁 消費者問題年表
- 「メニュー・料理等の食品表示に係る景品 表示法上の考え方について」公表 (3月)
- 消費税 5 %から8 %に変更(4月)
- 「景品表示法」改正(課徴金制度導入)(11月)
流行した広告
出典:電通 広告景気年表より
- サントリー食品インターナショナル<ペプシネックス ゼロ 桃太郎「Episode.ZERO」>
- 全国都道府県及び20指定都市<ロト7 話は変わる >
- トライグループ<トライ 夏、ザワつくハイジ>
- 日清食品<カップヌードル 壁ドン>
- 大日本除虫菊<キンチョー虫コナーズ 落とし穴>
- 東日本旅客鉄道<行くぜ、東北。>